HSPとは
HSPとは「本当に」「すばらしい」「プログラム」の略です。
嘘です。
でも、そう言いたくなるくらい素晴らしい言語です。
ONION softwareのおにたまさんという方が作ったフリー言語なんですが、
何が素晴らしいかというと、とにかく簡単にゲームやツールが作れるんです。
たとえば、一般的な言語でゲームを作ろうとしたとしましょう。
すると、実は真っ白なウィンドウを出すだけで何十行もコードを
書かなければならないんです。
絵を表示するにも、音を鳴らすにもそうです。
プログラムはとにかく面倒くさいもの。
しかしHSPの場合は、なんとたった1行の命令を書くだけで
ウィンドウが表示されます。
絵を表示するのも、音を鳴らすのも数行でできます。
「1行書けば何かが起きる」
これが私の思うHSPの一番素晴らしいところだと思います。
勉強しながら何十行もプログラムを書いても、
なかなか結果が目に見えてこないと面白くないですよね?
それに比べてHSPは書けば書くほどゲームが動くようになってくるので、
モチベーションを保ちつつプログラムの勉強をするのに最適だと思います。
「簡単に作れる」ということは、なにも初心者にだけうれしいことではありません。
プログラム上級者にとっては、オブジェクト指向が使えない、
GOTO文を普通に使うなど、懸念してしまうポイントがあるのは確かです。
ですが、ちょっとしたツールや、アルゴリズムをテストするための
小さなプログラムを作るには持ってこいだと思います。
さらに、さらに!
HSPには、世の中の賢い人たちが作ってくれたフリーのプラグイン
(HSPの機能を増やすオプションパーツのようなもの)がたくさん出回っています。
それらを使うと、なんと3Dゲームが簡単に作れてしまったり、
物理や数学がわからなくても剛体シミュレーションができてしまったりするんです!
これは、驚きです。
正直言うと、今までそういうものを自分で勉強しながら
作っていたのが馬鹿みたいに思えてきます。
これを「うれしい悲鳴」とでも言うのでしょうか。
さて、HSPの素晴らしさが伝わったでしょうか。
たぶん実際に使ってみないと本当の素晴らしさはわからないと思うので、
ぜひ騙されたと思って挑戦してみてください。
ちなみに、HSPは毎年コンテストを開いています。
ある程度勉強したら、力試しにコンテストに応募してみるのもいいでしょう。